ボクの名前はトーハム。 トー○クハムではない。 トーハムだ。 ・・・ダサい名前だ。 けど、 ![]() いろいろと頑張ってみたが、 名前の変更は出来ないっぽい。まぁいいか。 と、いうわけで、 ボクの名前はトーハム。 どうやらボクがこのゲームの主人公のようだ。 ストーリー? よく分からない。 取り扱い説明書が無いから。 操作方法もよく分からない。 たぶん、キーボードのテンキーと、 マウスを使って動かすんじゃないかな。 ちょっと歩いてみよう。 ![]() どこかの地下室らしい。 壁に埋まった機械の中で人が眠っている。 あぁ、なるほど。 こいつらを叩き起こして冒険に連れて行け、ということかな。 ボクの周りのスペースを見る限り、 3人まで仲間に出来そうだ。 慎重に選ぼう。 一生の仲間になるかもしれない。 どうせなら可愛い女の子がいいな。 ![]() ![]() ![]() やっぱりひとりで生きていこう。 せっかく安らかな眠りについているのを、 わざわざ起こすのも申し訳ないからね。 このまま冷凍棺桶で眠っていてもらおう。 コールドスリープって言うんだっけ。まぁいいか。 ![]() ハシゴを上ると、 薄暗い小部屋に出た。 火のついていない暖炉。 宝箱のようなモノが置いてある。 芸術家のボクとしては奥の絵が気になる。 とりあえずテーブルが邪魔だ。 蹴り壊すほどの体力がボクにあるわけがないので、 ちゅるっと後ろに動かす。 ![]() やっと絵の前に辿り着いた。 よく見るとヘタクソな絵だ。 ボクのほうが何倍もうまい。 ![]() そうやってイジっていたら、 絵が外れてしまった。 そして後ろにアイテムが隠されている。 ベタな展開だな。 ![]() 袋を手にとってみると、 なんと中に食い物が入っていた。 これだけあれば、しばらくは食料に困らないね。 すね肉が生っぽくて不安だなぁ。 誰の足だろう・・・ ![]() りんごをかじりながら探索を続けると、 銀色の鍵の他に、 マネーボックスなる物があった。 これも手に取って開けるのかな。 ![]() おお。財布だ。 ・・・なるほど。 種類別に収納できるんだ。 さすが21世紀。ハイテクだね。 そうだ。 さっきポケットに手を入れたとき、 いくらかお金が入っていたような気がする。 このマネーボックスに一緒に入れるか。 ![]() お。意外と金持ちじゃんボク。 それにやっぱりハンサムだ。 イケメンって言うんだっけ。まぁいいか。 ![]() 持っていたお金を全部マネーボックスに入れる。 緑の宝石も入ったぞ。 つーか、宝石もお金なのか。 いつの時代だよ。 なんか不安になってきたなぁ。 ![]() 周りが暗いから余計に心細いのかもしれないな。 たいまつが壁にかかっているけど、 離れているから妙に暗い。 たいまつを手に持てば明るくなるんだろうけど、 そんな馬鹿な真似はしない。 なぜって? たいまつを持つイケメンなんているか? ![]() やっぱりRPGといえば魔法だよ。 なんかシンボルを組み合わせて唱えるっぽい。 テレビアニメみたいに大声で叫ばなくても良さそうだ。 ![]() ほら明るくなった。 ボクって天才。 目の前に落ちていた宝箱は、 中にフラスコが2個入っていただけ。 無意味に重かったから捨てていこう。 ![]() さて、外に出るか。 何かいろいろ置きっぱなしだけど、 必要になったら戻れば良い。 ここを拠点に探索するか。 そう。ここはボクの家。 壁の鍵穴にさっき拾った鍵をぶっさし、 いざ、 扉のボタンを押す! うぃーん。 カシャン。 カシャン。 ![]() 外は雨らしい。 ・・・って、 うわ!なんかいる!! ![]() うわあああああああああ!! ![]() いやぁぁああああ!! ![]() たすけてー!! ママー!! ![]() ぎゃぁあ!! くるなぁ!! ![]() つ、つよい! 扉最強? いやいや。 それを使いこなすボクが最強。 いきなり最強の武器を手に入れた感じがする。 この扉、持って行きたいな・・・ ![]() ようし。 いざ外の世界に出発だ! あ、ちゃんと扉を閉めて行こう。 ボクの家に勝手にモンスターが入ってくるとイヤだからね。 ぽちっ うぃーん。 ガツン! ガツン! ![]() ・・・あれ? 今日の教訓。 「扉最強」 |