その日、本部に戻ると、 Ryu-z隊員とnavy隊員があたいの帰りを待っていた。 そういえばここしばらく何も任務を与えていない。 隊員達も暇そうだ。 先日の任務で戦った相手、古代龍。 Ryu-z隊員が、古代龍の圧倒的な強さについて、 参加できなかったnavy隊員に熱く語っていた。 ・・・・・・ 古代龍・・・ あの誇り高き龍は、 今頃どうしているのだろう・・・ あの頃のあたい達のような無謀な挑戦者を、 今日も圧倒的な力で返り討ちにしているのだろうか。 汚れたルーンブックをそっと手に取り、 最後の頁に焼かれた「Destard 3F」の文字に目を落とすと、 あの日の死闘を思い出し、胸が熱くなる。 ふと、古代龍に会いたくなってしまった。 ルーンブックの最後の頁に手をかざすと、 話に夢中になっている2人の隊員達に気づかれぬよう、 そっと転移魔法を唱える。 Kal Ort Por |